板金屋の社長から、車のためのワンポイントアドバイスです。
雨の多い時期になってきました。こんな季節車の保管はどうしていますか? 雨のかからない車庫のある人は、問題ないですが・・・。 車を大事にしている方の中には、時々化学繊維のカバーを被せて屋外駐車している車を見かけます。もちろん、カバーを被せると雨露は防げますし、塵埃も遮断します。 ところが、カバーを被せる時には注意点がひとつ。 『雨にぬれたままの状態で絶対カバーをかけない事』 濡れたままカバーを掛けて保管すると今度太陽光に照らされた時、密閉された空間が蒸し風呂状態になり、 車の塗装にとって 最悪の条件になるからです。 お心当たりのある方は、気をつけてください。
お客様の中に、「パテで簡単に修理して、安くして」とおっしゃる方が時々います。 お客様の、出費を抑えたい気持ちは良くわかるのですが・・・。 小さい凹みであっても、パテで簡単に修理することは逆に難しいことです。 文章で表現するのは難しいのですが、鉄板が凹むと、その凹みと同時に凸の部分が生まれますこれが問題です。 パテは凹みには対応できますが、凸の部分はどうすることもできません。 鈑金によって、パテを乗せる基礎の部分を、できるだけフラットにすることが、必要です。 一般の方が、パテ埋めして修理すると、きれいに直らないのは、それが原因です。
プラスチックバンパーは修理できないと思っているお客様は多いようです。
スリキズ傷程度の修理は簡単にできますが、凹ませてしまったり、裂けてしまった場合でも、溶接したり、熱を加えて変形を戻すこともできます。
修理代金も新品の60%以上の料金はいただきませんので、環境に配慮した修理をお試し下さい。
ここ数年、お気に入りの車を買い替えずに長くお乗りになる御客様が増えています。
特に濃色車(黒 濃グリーン 濃ブルー等)はどうしても、薄色車(白 シルバー等)に比べて年月による塗膜の劣化が、ひどく なります。
これは、直射日光による温度差が大きな原因で、最初は白く粉を撒いたような状態になりひどくなると、塗料がはがれてきます。
屋根つきの車庫に保管すれば一番いいのですが、費用の面が問題です。
劣化してしまった場合は、全塗装しなくても、ルーフ・ボンネット・トランクの部分補修できれいに修理できます。
塗膜が剥がれるほど劣化しますと、費用がかさみますので早めのお手入れが、お得です。
先日入庫されたお客様の車で、駐車スペースの横にエアコンの室外機があり車のボディーの同じ場所に室外機の風が当たり、 塗装が劣化したため修理させていただきました。
確かに、風が当たると思われる部分だけが広範囲にわたって細かいヒビが入り塗装が痛んでいて、車の年式的にはそれほど古い車ではないのに、かなりのダメージに驚きました。
皆さんもエアコンの室外機の風にご用心下さい。